VR機器を接続する
機種が指定する接続方式・転送速度・長さを確認します。USBで映像を送る機種と、DisplayPortやHDMIを別に接続する機種では必要なケーブルが異なります。プレイ中の充電も必要なら、PC端子や給電付きリンクケーブルの対応を確認してください。
USB 3.0接続・5Gbps以上を指定するVR機器なら、必要な端子と長さを備えた「5Gbps」以上のデータケーブルが目安です。3mで使うなら、その3mモデルで速度と機種への対応が明記された製品を選びます。
規格・互換性
USBの端子・転送速度・給電能力・映像対応を一覧で確認。VR・液タブ・急速充電・ストレージ・モニター・ドックのケーブル選びも紹介します。
端子は物理的な形であり、速度・電力の保証ではありません。USB-CでもUSB 2.0のみで映像出力に対応しない機器があります。
ケーブル側プラグの正面を示す模式図です。縮尺は統一していません。USB-BはUSB 2.0の形状を示しています。
| 端子 | 端子の形 | 主な用途・制限 |
|---|---|---|
| USB-A | PCなどで一般的な端子。USB-CのAlt ModeやUSB4は利用できません。 | |
| USB-B | プリンターなどの周辺機器。USB 2.0とSuperSpeedでは形状が異なります。 | |
| Mini-B | 従来のデジタルカメラ・携帯機器など。Micro-Bとは異なる端子です。 | |
| USB 2.0 Micro-B | 従来のスマートフォンやポータブルドライブ。USB 2.0とSuperSpeedでは形状が異なります。 | |
| USB 3.0 Micro-B | 外付けHDDなどの幅広い2分割形状。USB 3.xの追加接点を備えます。USB 2.0 Micro-Bとは形状・速度条件が異なります。 | |
| USB-C | 裏表のない端子。転送・給電・映像の対応は製品ごとに異なります。 |
色だけでは規格・転送速度・給電能力を保証できません。USB-IFはUSB 3.0の青を推奨していますが、必須ではありません。白・黒・青緑・赤・黄・オレンジなどの使い方はメーカーによって異なります。端子のSS・5・10などの表記と製品仕様を優先してください。
| 内部樹脂の色 | よくある表示例 | 転送速度の目安 |
|---|---|---|
| 白 | 従来のUSB 1.xやUSB 2.0で見られる色 | 12Mbps・480Mbpsなどの例あり。色だけでは確定不可 |
| 黒 | USB 2.0でよく見られる色 | 480Mbpsの例あり。高速端子でも黒の場合あり |
| 青 | USB 3.0の仕様で推奨された青。USB 3.2 Gen 1などの名称でも販売され、上位速度にも使われます。 | 5Gbpsの例が一般的。10Gbpsなどの場合もあり |
| 青緑 | 一部メーカーがUSB 3.1 Gen 2などに使用 | 10Gbpsの例あり。メーカー独自の区分 |
| 赤・黄・オレンジ | 一部メーカーの常時給電・充電対応など。高速ポートを示す場合もあります。 | 色から速度は判定できません |
数値は公称リンク速度で、ファイル転送速度ではありません。機器・ケーブル・通信の付加情報・ストレージ性能で実効速度が変わります。USBのバージョンからケーブルの給電能力は決まりません。
| 公称リンク速度 | 規格・旧名称 | 端子・接続条件 |
|---|---|---|
| 12Mbps | USB 1.1 / Full Speed | 従来のUSB機器 |
| 480Mbps | USB 2.0 / Hi-Speed | A / B / Mini / Micro / Cの各種 |
| 5Gbps | USB 3.2 Gen 1×1 / USB 3.1 Gen 1 / USB 3.0 | USB-A / SuperSpeed USB-B / SuperSpeed Micro-B / USB-C(5Gbps対応製品) |
| 10Gbps | USB 3.2 Gen 2×1 / USB 3.1 Gen 2 | USB-A / SuperSpeed USB-B / SuperSpeed Micro-B / USB-C(10Gbps対応製品) |
| 20Gbps | USB 3.2 Gen 2×2 | USB-C。両端がその接続方式を実装していること |
| 20 / 40Gbps | USB4 | USB-C。両端がその接続方式を実装していること |
| 80Gbps | USB4 Version 2.0 *1 | USB-C。両端がその接続方式を実装していること |
20GbpsにはUSB 3.2 Gen 2×2とUSB4があります。数字だけでなく、両端で同じ接続方式に対応しているか確認してください。
*1 USB4 Version 2.0では、オプションの非対称モードで片方向120Gbps・逆方向40Gbpsの通信が可能です。対応する機器が必要で、独立した120Gbpsケーブルの速度区分を示すものではありません。
ケーブルの給電能力(対応できる電力の上限)と転送速度は別々です。電力=電圧×電流。実際の充電電力は充電器・ケーブル・機器の対応条件で決まり、給電能力の大きいケーブルに替えるだけでは増えません。
| ケーブル・給電方式 | 電圧 × 電流 | 条件 |
|---|---|---|
| USB-Cの電流通知による給電(PDなし) | 最大5V × 3A = 15W | 給電側が通知する電流により、出力が小さくなる場合があります。 |
| 60Wケーブル・USB PD SPR | 20V × 3A = 60W | 給電側・受電側に対応するUSB PDプロファイルが必要です。 |
| 従来の100Wケーブル・USB PD SPR | 20V × 5A = 100W | 5Aの利用にはe-markerが必要です。ただしe-marker搭載だけで5A対応とは判断できません。 |
| 240Wケーブル・USB PD EPR | 48V × 5A = 240W | 100Wを超える給電には給電側・受電側・ケーブルすべてのEPR対応が必要です。140W / 180W / 240Wは28V / 36V / 48V × 5Aです。 |
現行のUSB-IF認証ではC-Cケーブルの電力を60Wまたは240Wで表示し、速度と組み合わせる場合もあります。従来の100Wケーブルも利用できますが、EPRケーブルではありません。
| 機能 | 必要な対応 |
|---|---|
| DisplayPort Alt Mode | USB-Cの高速レーンでDisplayPort映像を送ります。両機器とケーブルが必要な構成に対応していることが必要です。レーン配分により映像とUSB 3.xデータの帯域が変わります。USB 2.0は別の配線を使います。 |
| USB4接続・DisplayPortトンネリング | USB4接続内でDisplayPortなどのプロトコルを転送します。PC・ドック・ディスプレイまでの経路に必要な機能への対応が必要で、公称リンクの帯域を共有します。 |
| Thunderbolt | USB-C・USB4と関係する規格ですが、すべての機器で置き換え可能ではありません。特に専用周辺機器では必要なThunderbolt世代と認証ケーブルを確認してください。 |
| USB PD PPS | 一部の機器の急速充電に使う可変電力の交渉機能です。充電器と機器双方の対応が必要です。240Wケーブルを使ってもPPS機能が追加されるわけではありません。 |
転送速度と給電能力は別々に確認します。以下は商品表記の組み合わせの例です。すべてのケーブルが各組み合わせに対応するという意味ではありません。
使う機器の仕様を確認し、必要な端子・転送速度・給電能力・映像対応が商品説明に明記されたケーブルを選びましょう。以下の数値は選び方の例であり、用途ごとの共通の必須条件ではありません。
機種が指定する接続方式・転送速度・長さを確認します。USBで映像を送る機種と、DisplayPortやHDMIを別に接続する機種では必要なケーブルが異なります。プレイ中の充電も必要なら、PC端子や給電付きリンクケーブルの対応を確認してください。
USB 3.0接続・5Gbps以上を指定するVR機器なら、必要な端子と長さを備えた「5Gbps」以上のデータケーブルが目安です。3mで使うなら、その3mモデルで速度と機種への対応が明記された製品を選びます。
液タブ側がUSB-Cの1本接続に対応し、PC側の端子がDisplayPort Alt Modeによる映像出力とUSBデータ転送に対応していることを確認します。ケーブルは映像対応のフル機能USB-Cを選び、PC端子の給電だけで液タブを動かせるかも確認してください。
液タブが15Wの給電を必要とする場合は、PC端子にも必要な電圧・電流で15Wを供給できる能力が必要です。「映像出力対応・60W」と書かれたケーブルでも、PCの給電が不足すれば別電源が必要になります。メーカー推奨品と、使用する解像度・Hzへの対応を確認しましょう。
機器が使う急速充電方式と必要な充電電力を確認し、充電器とケーブルを合わせます。USB PD・PPSとメーカー独自方式は条件が異なり、「急速充電対応」という表記だけでは判断できません。
USB PDで100W充電する機器なら、5A対応のUSB-Cケーブルを選びます。商品表記は従来の「100W・5A」または現行の「240W・5A」が目安で、どちらも100WまでのPD充電に使えます。100Wを超えるPD充電には240W EPR対応ケーブルが必要です。独自方式の100W急速充電をうたうスマートフォンは、メーカー指定の充電器・ケーブルを確認してください。
PCとストレージの端子・転送速度・接続規格を合わせます。USB 3.2 Gen 2×2、USB4、Thunderboltは別の接続方式なので、同じGbps表記でも対応を確認してください。
10Gbps対応のUSB SSDなら、端子が合う「10Gbps」以上のデータケーブルを選び、PC端子も10Gbps対応であることを確認します。5Gbpsのケーブルでは速度が制限されます。20GbpsのGen 2×2 SSDなら、PCとケーブルにもGen 2×2対応が必要です。
PCとモニターのUSB-C端子が映像に対応し、ケーブルが使用する解像度・Hzに対応することを確認します。モニターからPCへ充電する場合は、モニターの給電出力とケーブルの給電能力も確認してください。
4K・60Hzで表示しながらノートPCへ65W給電するなら、「4K・60Hzの映像対応」と「5A対応(従来の100Wまたは現行の240W表記)」が明記されたUSB-Cケーブルが目安です。65Wは60Wを超えるため、60Wケーブルでは足りません。PCとモニターも、その映像条件と65WのPD給電に対応している必要があります。
ドックとPCの接続方式(USB 3.x・USB4・Thunderbolt)を合わせ、映像・ストレージ・PCへの給電の条件を確認します。ドックからPCへ供給できる電力は、充電器の入力電力より小さい場合があります。
Thunderbolt 4接続を指定するドックなら、対応するThunderbolt 4認証ケーブルを選びます。PCへ90W給電する場合は、ケーブルの商品仕様で100W以上の給電能力と、ドックの「PCへの給電出力」が90W以上であることを確認します。Thunderbolt 4という名称だけで240W EPR対応とは判断できません。
長さも商品ごとの仕様です。同じシリーズでも長さによって転送速度・映像対応が異なる場合があるため、購入する長さのモデルで確認してください。
Gbpsは毎秒ギガビット、GB/sは毎秒ギガバイトです。8bit=1byteなので10Gbpsは計算上1.25GB/sですが、実際のファイル転送は通信の付加情報や機器の性能により遅くなります。充電専用ケーブルはデータを転送できない場合があります。ハブ・変換アダプター・アクティブケーブルにも個別の制限があります。端子のThunderboltの稲妻ロゴやDisplayPortのDPロゴは手がかりですが、対応機能は機器の仕様で確認してください。
資料確認日: 2026-10-01